2013年06月13日

原発の安全対策の追加的費用

関電の値上げ申請資料をみていると、もう一つ、興味深い数値がでていました。原発の安全対策に関するものです。

一つは、福島事故後の追加的な投資に関する数値で、2011年度以降の5カ年で、合計2341億円とありました。

もう一つは、委託費の増加です。シビアアクシデント対策等で増額しているようです。これが246億円/年あります。これを、関電所有の原発の設備容量976.8万kWでわって、kWあたり単価を計算し、120万kWのモデルプラントに当てはめると1基あたり年間30億円増になります。ごく単純な試算なので間違いがあるかもしれませんが、これは原発のコストを0.5円/kWh位引き上げるものになります。(★下記の追記2を参照)

出所:総合資源エネルギー調査会総合部会第11回電気料金審査専門委員会、2012年11月29日、資料5−1、関西電力「電気料金の値上げ申請について」2012年11月、p.12, 15

追記
追加的安全対策ですが、別の詳しくなった資料で、中長期的な追加的安全対策費についての数値がでていました。これは2855億円とのことです。これを上と同じようにkWあたり単価にして、120万kWのモデルプラントにあてはめるて計算すると、コスト等検証委員会が2011年に計算したときよりも0.2円/kWhほどコストが上昇します。
なおここでの追加的安全対策費とは、新基準の骨子案がでる前のものなので、新基準ができたあとは、さらに追加対策費が必要になると思います。

出所:総合資源エネルギー調査会総合部会第15回電気料金審査専門委員会、2013年1月18日、資料4−1、関西電力「設備投資関連費用」2013年1月18日、p.3

追記2
委託費については、下記の資料により詳しい内容が出ていました。原子力安全対策(シビアアクシデント、バックフィット)としては、2013-2015年度の平均で130億円程度です。仮に今後も年間平均100億円ほど追加が必要と仮に考えると、0.2円/kWhほど原発のコストが上がることになります。(※上記の0.5円/kWh上昇ではありません。)

出所:総合資源エネルギー調査会総合部会第14回電気料金審査専門委員会、2012年12月26日、資料3-4、関西電力「その他経費・控除収益」p.10-12
タグ:関西電力
posted by 大島堅一 at 14:15| 原発のコスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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